「調音施工って、実際どうなんだろう?」
気になってはいるけど、なかなか踏み出せない──そんな方にこそ、読んでもらいたい体験談です。
今回は、40系ヴェルファイア エグゼクティブラウンジにフルオプションで調音施工をお願いしました。
高遮音性ガラスが使われていて、もともと静かなクルマですが、さらにロードノイズが低減され、静音化が1ランク進化した実感があります。
この記事では、施工内容や費用、体感できた効果を中心に、走行レビューも含めてわかりやすくまとめています。
なお、今回施工をお願いしたのは「フォーカル プラグ&プレイ本店」さん。
調音施工を検討中の方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
【体験談】40系ヴェルファイアに調音施工をしてわかった3つの驚きの変化
「40系ヴェルファイアに調音施工をしたら、何がどこまで変わるのか?」
ずっと気になっていたこのテーマに、実際に約28万円をかけてフル施工してきました。
正直、施工前は「費用に見合う効果があるのか…?」と半信半疑。
でも、施工後に走り出した瞬間、思わず「これは別の車だ!」と思ってしまうほどでした。
この章では、調音施工によって明確に体感できた3つの大きな変化についてご紹介していきます。
- ① 車内の静粛性がワンランク上がった(ロードノイズの劇的軽減)
- ② エンジン音の印象が変わり、“耳障りさ”がなくなった
- ③ JBLオーディオの音質がまさかの向上
ひとつひとつ、オーナーとしてのリアルな声で詳しくレビューしていきます。
① 車内の静粛性がワンランク上がった(ロードノイズの劇的軽減)
調音施工をしてまず感じたのは、車内空間の“空気感”そのものが変わったこと。
施工前もヴェルファイアは静かな車でしたが、施工後はその静けさがもう一段、上質になったように感じました。
特に私の車は、40系ヴェルファイアの中でも上位グレードである「エグゼクティブラウンジ」。

このグレードには、Zプレミアなどのグレードには採用されていない高遮音性ガラスが標準装備されています。
つまり、もともと静粛性の高い車だったんです。
それでも調音施工を行ったことで、「おっ、これは変わったな」と思えるほど、ノイズがさらに軽減され、室内空間がより洗練された印象になりました。
特にハイブリッド走行中の“ほぼ無音状態”では、その効果が際立ちました。
走行音がほぼ無い中で、周囲の雑音やタイヤからの細かい振動音すら感じにくくなり、「えっ…この空間って何?本当に車内?」と不思議な感覚すら覚えたほどです。
※ちょっと大げさに言いすぎかもしれませんが(笑)
まさに、走行中であることを忘れるような、“上質な静寂”が手に入った実感がありました。
アスファルトのざらつきや、ちょっとした道路のつなぎ目から伝わってきていたゴーッというノイズが、走り出した瞬間に“ふっ”と消えたような感覚。
これは間違いなく、基本プログラムとして施されたインナーフェンダーカバー4輪の制振・遮音施工の効果です。

タイヤ周辺からボディに伝わる振動が抑えられることで、車内の静けさが一段も二段も引き上げられます。
しかも今回は、ラゲッジへのオプション施工も実施。これがまた大きかった。

後席に乗る家族が「今日はすごく静かだね」と自然に口にするほどで、特に2列目・3列目の静粛性は“高級ホテルのラウンジのよう”と表現したくなる快適さでした。
仕事で乗るレクサスLMと比較しても、前席の静粛性では完全にこちらの勝ち。
後席についても、ほぼ同等と感じられるレベルまで仕上がっており、「ヴェルファイア=LMキラー」という印象すら持ちました。
② エンジン音の印象が変わり、“耳障りさ”がなくなった
40系ヴェルファイアは高級ミニバンである一方、搭載されているのは4気筒エンジン。
アクセルを踏み込んだときに出る「ヴィーン…」というやや甲高い唸り音が、個人的にはかなり気になっていました。
ただ、今回の調音施工でバルクヘッドとフロントフェンダーに施工したことで、エンジン音が明らかに変わりました。

音量が下がるというよりは、音の「質感」が上がった感覚。耳障りだった唸り音がマイルドに変化。
よくエンジンが遠くなったという表現がされているのを見ますが、まさにその感覚です。
そしてハイブリッドで静かに走っているときはしっかり静か。オン・オフのバランスが整ったような印象です。
ただし、アクセルをグッと強く踏み込んだとき――例えば料金所からの合流などで一気に加速するような場面では、やはりエンジン音は車内にそれなりに入ってきます。
この点については、遮音材の性能というよりも、車体構造やエンジン形式(4気筒)に由来する限界だと思います。

エグゼクティブラウンジはV6にしてほしかった、、、
もちろん気になる人はいるかもしれませんが、個人的には「通常走行時にここまで快適ならなんとか許容範囲」と感じました。
むしろ、エンジン音が完全に消えるとドライブ感が薄れてしまうので、“走りの気配を残しながら、耳障りなノイズだけカットしてくれる”、そんな絶妙な仕上がりです。
とまでは、言い過ぎですね(笑)

ヴェルファイアという車の特性から、完全無音でも私としてはOKです。むしろその方が良いです!これは個人の好みですね。
ロードノイズが減ったことで、エンジン音の粗さが際立たなくなったという効果の相乗だと思います。
言い換えれば、「静けさが音の質を引き上げる」――そんな変化でした。
③ JBLオーディオの音質がまさかの向上
エグゼクティブラウンジに標準装備されているオーディオシステムはJBL。正直、私はこれにちょっと不満がありました。
全体的にフラットで、ボーカルも楽器も後ろに引っ込んだような印象で、なんとなく「高級オーディオって言うほどか?」と思っていたんです。
一般的な話としてJBLはフラットな音質と言われています。私が好きなのは高音が済んでいる綺麗な音。
JBLとは好みが合わないようです。。。レクサスのマークレビンソンの音が大好きなのです。
今回の調音施工には、妻も一緒に付き添ってくれました。
木更津のアウトレットすぐ近くにある「フォーカル プラグ&プレイ本店」での施工だったので、作業の間は妻と付き合いアウトレットでしっかりお買い物タイム(笑)
「調音施工に付き合ったんだから…」ということで、私の財布からはお札が何枚も羽ばたいていきました。これはこれで想定外のコストでした(笑)
そして帰り道、車に乗り込んですぐ、妻が第一声でこう言ったんです。
「え?オーディオ変わった?なんか…音がすごく気持ちよく聴ける感じになってない?」
もちろん、オーディオ機器には一切手を加えていません。
それでも音が変わったのは、調音施工によって車内の反響環境・ノイズ環境が整えられたからだと思います。
ちなみに妻は、私よりも耳が良くて(笑)、いつも細かい音の違いによく気づくタイプです。
そんな彼女が違いを一瞬で感じ取ったというのは、この施工による音響効果の信頼度を物語っているように思います。
実際、フラットでのっぺりしていたJBLの音が、音楽として“気持ちよく聴けるバランス”になっていたのを私自身も実感しました。

でも正直JBLの音には満足出来ていません。レクサスに乗る度にマクレビの音の方が良い、、、って思っています(笑)
【施工状況公開】全方向フルオプション調音施工を実際の施工後写真で紹介!
今回は、フォーカル プラグ&プレイ本店にて40系ヴェルファイア エグゼクティブラウンジに、調音施工のフルオプションを施工してもらいました。
合計金額は282,150円(税込)
この記事では、実際の施工状態を通して「どんな部位に、どのような施工が行われたのか」を詳しく紹介していきます。
- ① 実際に施工した4つのプログラムと全体像
- ② 施工中の様子を写真で大公開(フェンダー・バルクヘッド・ラゲッジ)
- ③ プロの手仕事に驚き!見えない部分にこそ差が出る理由
それでは順番にご覧ください。
① 実際に施工した4つのプログラムと全体像

施工内容は以下の通り。今回はすべてのオプションを含むフルオプション構成でお願いしました。
施工内容 | 部位 | 目的 | 費用(税込) |
---|---|---|---|
基本プログラム | 4輪インナーフェンダーカバー(F:カバー側、R:ボディ側) | ロードノイズの基礎的な遮音・制振 | ¥112,200 |
オプション① | バルクヘッド | エンジン音の遮音・耳障りな帯域を抑える | 基本+バルクヘッドセット ¥154,000 |
オプション② | フロントフェンダー鉄板 | 高周波のロードノイズを追加でカット | ¥51,700 |
オプション③ | ラゲッジスペース | 後席周辺の静粛性を向上・室内全体のノイズ低減 | ¥76,450 |
これらすべてを合わせて、合計 ¥282,150(税込)となりました。
施工時間はおおよそ半日程度。待っている間は隣接の木更津アウトレットでショッピングを楽しめます。
むしろ、「買い物してたらあっという間に終わってた」というのが正直な感想です(笑)
② 施工中の様子を写真で大公開(フェンダー・バルクヘッド・ラゲッジ)
ここからは、実際の施工中の写真を見ながら解説していきます。
▼基本プログラム(インナーフェンダー)
4輪それぞれのインナーフェンダーカバーを取り外し、専用の吸音・制振材を内部に貼り込む作業が行われました。
フロントの調音施工(カバー側に貼り付け)



白いシート部分は取り外してADVANS調音シートを貼付して、再度貼り付けしているとの事です。
リアの調音施工(カバーを外しボディ側に貼り付け)


施工中は、プロのスタッフが丁寧に材質をカット・密着。精度の高さに驚かされます。
基本施工プログラム、フェンダー部分への貼付について、本来ならば振動なども抑える効果があるため、ボディ側への貼り付けがベストになります。ただ、フロント部分は空洞になっている関係でカバー側への貼り付けになります。
▼バルクヘッド(エンジンルーム奥)
エンジンルームのワイパーカバー周辺からアクセスし、エンジンルームとキャビンの間に位置する「バルクヘッド」へ遮音処理。




ここの施工は見えにくいですが、エンジン音を抑えるキーポイントになります。
▼フロントフェンダー(鉄板側)
車体の外装鉄板側にアプローチし、高周波の振動・共鳴音を抑える制振材を貼り付け。


ロードノイズの“最終ブロック”といった感じで、基本施工にプラスすると効果を実感しやすいポイントです。
▼ラゲッジ施工
荷室下のパネルを取り外し、ラゲッジフロア全面に遮音・制振材を敷き詰めます。
画像で見ると凄くインパクトがあります。


後席の静粛性が一気にグレードアップし、同乗者の快適性が格段に向上する施工ですね。

ポイントが、ラゲッジルーム下だけでなく立ち上がり部分へも施工されています!凄い!




③ プロの手仕事に驚き!見えない部分にこそ差が出る理由
写真では一部しかお見せできませんが、実際の施工現場を見ると驚くほど丁寧に作業が進められていました。
…とは言っても、今回は私は施工中の作業は立ち会っていません。
ですが、作業前には車両のキズチェックがしっかり行われていて、ボディや内装にはキズ防止のシートも丁寧に貼られていました。
こういった基本だけど当たり前じゃない気遣いがあるだけで、施工への信頼度ってぐっと上がりますよね。
作業完了後には、各部位の施工後写真をメールで送ってくれるサービスもありました。
「実際にどういう処理が行われたのか」が見える化されているので、安心して任せられるショップだと感じました。
ただ正直に言えば、費用は安くはありません。約28万円という価格を見て「高いな…」と思う人も多いと思います。
それでも、数人がかりでの丁寧な作業+写真で確認できる安心感を含めて考えれば、「まぁこれくらいはするか」と納得できる仕上がりでした。
コスパについては次章でさらに詳しく触れていきますが、少なくとも「高いけど納得感はある」というのが私の正直な感想です。
施工内容も丁寧で、見えない部分への配慮や施工完了後の写真共有など、信頼できる対応をしてくれたショップでした。
調音施工とは?どんな効果がある?仕組みから丁寧にわかりやすく解説
調音施工をした後の帰り道、走り出してすぐ、ふと気づいたんです。
「あれ?車内って、ここまで静かで落ち着いた空間だったっけ?」
タイヤの音や、外のざわつきが遠くに感じて、会話も音楽も、自然に耳に入ってくる。
特別な機器をつけたわけじゃない。スピーカーも変えてない。
それでも車内の空気感が、確かに変わった──そう感じたのが、調音施工を受けた直後でした。
この記事では、そんな「なんとなく心地いい」を支えている仕組みについて、できるだけわかりやすくまとめました。
調音施工とは何か?
なぜ音が静かになるのか?
そして、どんな方法でその空間がつくられているのか?
静けさの理由を、きちんと知ってから施工をするのか検討してほしい。
自分自身が施工してもらうかどうか悩んで色々な人の情報を探しまくっていたので、実体験を交えながらご紹介していきます。
① 調音施工とは?吸音・制振・遮音の違いと役割
「調音施工」という言葉を聞いたことがあっても、「何をどうしているのか?」まではよく分からないという方も多いと思います。
実は、調音施工には3つの異なるアプローチが組み合わさっています。
- 遮音:外からの音を物理的に遮る(エンジン音や風切り音をカット)
- 吸音:車内で響く音を吸収し、不要な反響やこもりを防ぐ
- 制振:車体そのものの振動を抑えて、音の発生源そのものを減らす
この3つを車種の構造に合わせて最適なバランスで施工することで、車内の音環境を整えていくのが「調音施工」の正体なんです。
たとえば、「遮音」だけを強くしてしまうと“無音で不自然”な空間になる可能性もありますが、「吸音」や「制振」を組み合わせることで、心地いい静けさが生まれるよう設計されているようです。
調音施工=音を消すではなく、不快な音を消して、必要な音だけを残す“音の最適化”と考えるとイメージしやすいですね。
② なぜロードノイズが消えるのか?音の伝わり方を図解で理解
「走っているときのゴーッという音」。これがロードノイズです。
実はこの音、タイヤがアスファルトと接地したときに発生する振動と共鳴が、車体を通して車内に伝わってきているんです。
音の通り道を簡単に言うと、こんな感じです:
- ① タイヤ → フェンダー内 → フロア → 車内
- ② タイヤ → 鉄板(フェンダー) → 室内鉄板 → 乗員の耳
つまり、タイヤや足回りをしっかり制振・遮音することで、その“振動の連鎖”を途中で断ち切ることができるんです。
実際、インナーフェンダーに施工する基本プログラムでは、制振材+遮音材の2重構造で振動と音を抑えます。
さらに、フロントフェンダーやバルクヘッドなどを加えることで、エンジン音や高周波ノイズまでコントロールできるようになるんですね。
こうして、車内に伝わる「余計な音」が削ぎ落とされることで、純粋に“空気の静けさ”を感じる空間が実現するわけです。
③ どの部位に施工するの?4つの施工プランと効果まとめ
フォーカル プラグ&プレイ本店で提供されているヴェルファイア向けの施工プランは、以下の4つに分かれています。
プラン名 | 施工部位 | 主な目的 | 体感効果 |
---|---|---|---|
① 基本プログラム | 4輪インナーフェンダー | ロードノイズの抑制 | 路面のざらつき音が明らかに減少 |
② バルクヘッド施工 | 運転席奥・エンジン側 | エンジン音の遮音 | 耳障りな唸り音が穏やかに変化 |
③ フロントフェンダー施工 | 前輪鉄板側 | 高周波ノイズの抑制 | 走行音の“キーン”という音が軽減 |
④ ラゲッジ施工 | 荷室フロア一帯 | 車内全体の静粛性底上げ | 後席が特等席に感じられるほど静かに |
このように、施工する部位ごとに効果の方向性が違うのがポイント。
どこまでやるか?は予算や目的によって変わりますが、一番おすすめなのはやはりフル施工です。
実際、ロードノイズが減ることでエンジン音が目立つ → それをバルクヘッドで抑える → 音響が整ってオーディオも良くなる…といったように、すべての部位が“音の連鎖”としてつながっているんです。
④ DIYとプロの違いは?フォーカルが選ばれる納得の理由
「調音施工って、DIYでできないの?」という声、正直よく聞きます。
実際、今は市販の防音マットや吸音材なども多く売られていて、DIYでロードノイズ対策をしている方も少なくありません。
DIYにも確かにメリットはあります。
- コストを抑えられる
- 好きな範囲だけ気軽に試せる
- カスタム感が楽しい
車に詳しい方であれば、ある程度の効果を得ることもできるでしょう。
でも、今回プロの施工を体験してみて思ったのは、“違いは明らか”だったということです。
違い①:施工範囲の深さ
DIYでは基本的に内装を外さずにできる範囲──たとえばフロアやトランクへの施工が主になります。
でもプロ施工では、エンジンルーム奥のバルクヘッド、鉄板裏のフロントフェンダー、4輪のインナーフェンダー内部など、普段触れない領域までアプローチしてくれます。
こうした場所こそ、実はノイズの“通り道”であり、音環境を大きく左右する核心部分なのです。
違い②:素材の質と最適配置
市販の吸音材は種類も豊富ですが、その効果や耐久性には正直バラつきがあります。
一方、フォーカルでは音響メーカーならではの専用素材を部位ごとに使い分け、素材の向きや密着度にまで配慮して施工されていました。
素材の性能×貼り方の精度=最終的な効果。この“職人のノウハウ”が、DIYではなかなか再現できないポイントだと感じます。
違い③:仕上がりと安心感
私自身、今回施工中は現場を見ていませんでしたが、作業前のキズチェックや保護シートの設置など、事前対応からしっかりしていたのが印象的でした。
しかも、作業後には各施工部位の写真をメールで送ってくれるというサービス付き。
見えない部分だからこそ、こうした丁寧な対応が安心感や信頼感につながると思いました。
DIYもプロも「静かにしたい」という目的は同じです。
でも、「どこまで静かにするか」「どんな環境で静けさを感じたいか」によって、選ぶべき方法は変わってくると思います。
私がプロ施工を選んだ理由は、“中途半端じゃなく、本気で快適な空間を作りたかったから”。
施工費は確かに高額ですが、体感できるレベルで静けさが変わり、「ああ、やってよかったな」と思える空間になりました。
本気で車内環境にこだわりたい人には、やはりプロの力を借りる価値があると思います。
ここまでDIYとプロの違いについて見てきましたが、もう一つ見逃せないポイントがあります。
それが、プロ施工で使用されている“専用素材”そのものの違いです。
次に、私の施工でも使われた「ADVANS調音シート」について詳しくご紹介します。
「ADVANS調音シート」とは?BEWITHが追求する“静けさの質”とプロ専用素材の真価

今回、40系ヴェルファイアの調音施工に使用されたのは、高級カーオーディオブランド「BEWITH」が独自開発した調音施工専用素材、「ADVANS調音シート」です。
このシートは、単なる“防音材”ではありません。
BEWITHが音響のプロとして、車内音響と走行ノイズの関係性を徹底的に研究した上で開発した、まさに“静けさの質”を追求するためのプロ仕様の素材です。
■ 特徴①:耳障りな高音域ノイズをも吸収する設計
ADVANS調音シートは、一般的な遮音材では処理が難しい2kHz帯域前後──つまり、走行中に「キーン」や「シャー」と聞こえてくる高周波ノイズに対しても、しっかりと対策が取られています。
この帯域は人間の耳が特に敏感なゾーンで、音の不快感や疲労感に直結する部分でもあります。
ADVANSシートはその領域に対応するために、構造・素材・厚みのすべてが専用に設計されているのです。
■ 特徴②:独自の3層構造で「遮音」「吸音」「制振」を同時に実現
ADVANS調音シートは、以下の3層構造を1枚に一体化した特殊な素材です:
- ① 吸音層(半連続気泡構造/ニトリルゴム発泡体): 密閉とオープンの中間にあたる「半連続気泡構造」を採用。これにより特定の音域に偏ることなく、広帯域にわたるノイズをバランスよく吸収します。とくに2kHz帯域の処理に効果的です。
- ② 遮音層(肉厚アルミシート): 一般的なアルミシートの約2倍の厚みを持つ高密度遮音材。外部からの透過音、特に風切り音やエンジンのこもり音を強力にブロックします。
- ③ 制振層(ブチルゴム製・超強粘着): 柔軟性と粘着力に優れたブチルゴム層が、車体の振動を直接抑制。貼り付け対象に強固に密着し、金属の共振や揺れによるノイズをしっかり抑えます。
この3つの機能が別々ではなく1枚の素材に集約されていることで、施工性が高く、かつ効果のブレが少ないというのも大きなメリットです。
■ 特徴③:BEWITH認証店のみ取り扱い可能な“プロ専用材”
ADVANS調音シートは、市販されておらずBEWITHの認証施工店でのみ使用可能な専用素材です。
つまり、どれほど良い素材でもプロの技術と組み合わなければ本来の効果は発揮できない──という思想に基づいています。
BEWITH認証を受けたショップでは、素材の特性を熟知したプロが、「どこに・どう貼ると最も効果があるか」を理解したうえで、見えない領域にこそ丁寧に施工してくれます。
ADVANS調音シートは、「静かになる」だけでなく、静けさの“質”そのものが変わるという新しい価値を生み出す素材です。
実際に施工を終えて感じたのは、「うるさかった場所が静かになった」という変化だけでなく、「音の輪郭がクリアになり、心地よさが格段に増した」という音響的な改善でした。
これは間違いなく、ADVANSシートの性能と、プロの技術が合わさって実現した結果だと思っています。
【走行レビュー】調音施工で何が変わった?街乗り・高速・音楽・会話まで徹底検証!

調音施工を終えて、実際に走ってみた時の印象は「変わった」というより“上質になった”という感覚でした。
ここでは、私が街乗り・高速・アイドリング・音楽・会話など、シーン別に感じた変化をレビューしていきます。
施工内容はフルオプション(基本+バルクヘッド+フロントフェンダー+ラゲッジ)。
40系ヴェルファイア エグゼクティブラウンジという、もともと高遮音ガラスが採用されたモデルでのレビューなので、より繊細な違いも含めてお伝えできると思います。
- ① 街乗りでの変化:ざわつきが消え、会話が自然に
- ② 高速道路での変化:路面音が軽減され“耳が疲れない”
- ③ アイドリング時の静寂感:特にハイブリッド走行で実感
- ④ 音楽体験の変化:JBLスピーカーが“気持ちいい音”に
- ⑤ 後席での快適性:ラゲッジ施工の恩恵が特等席感を生む
では、ひとつずつ詳しくお話ししていきます。
① 街乗りでの変化:ざわつきが消え、会話が自然に
まず驚いたのが、ゆっくり走っているときの“車内の落ち着き感”です。
住宅街や市街地のような低速走行時って、意外と小さなノイズが車内に入り込んできます。
たとえば道路のざらつきや時やエンジンがかかった時のアイドリング音、近くを通る自転車やバイクの走行音など。
調音施工後は、これらの雑多な音が「ふわっ」とやわらかくなったような感覚がありました。
音が“消える”というよりも、耳に届くノイズがやわらかく加工されているような印象です。
そして一番感じたのは、助手席や2列目との会話がより自然になったこと。
ふつうのトーンで話しても、より明瞭に聞こえる。ラゲッジスペースへの施工が効いているのでしょうか。
「え?何て言った?」と聞き返すことが減るという事は、地味だけど毎日の運転が確実にラクになるのではないでしょうか。
特にお子さんやご年配の方を乗せる方には、この変化はかなり嬉しいんじゃないかと思います。
② 高速道路での変化:路面音が軽減され“耳が疲れない”
ロードノイズの違いを最も強く感じたのは、高速道路です。
これは施工後、木更津から自宅へ帰るまでの道で感じることができました。
速度が上がると、タイヤと路面の摩擦音ってけっこう響くんですよね。
特に舗装状態が荒い路面に入ると、「ゴーッ」というこもった音が車内に響いていたんですが、それが明らかにマイルドになりました。
音が消えるわけではないのですが、明らかにやさしい音になりました。
これがインナーフェンダーとフロントフェンダーのダブル施工の効果だと思います。
耳に刺さるような高音の振動が減っていて、“耳が疲れにくい”んですよ。
今までは100km走ると「ちょっと疲れたな…」と感じていたのが、施工後は移動中にリラックスしてる感覚すらありました。
まあ、これは施工直後だから感じることが出来ているのかもしれませんが(笑)
ただこの感覚は、後部座席に乗っていた妻も「ずいぶん静かになったね」と素直に反応してくれたので、間違いなく体感できる変化だと思います。
③ アイドリング時の静寂感:特にハイブリッド走行で実感
ハイブリッド車に乗っている方なら共感いただけると思いますが、EV走行中の“無音感”って、一種の贅沢ですよね。
でもその無音のはずの空間にも、実は微細な振動音や共鳴音が残っていて、気になる人は気になる。
今回の施工では、その“微細なノイズ”がかなり抑えられていて、アイドリング中の室内が明らかに静かになっていました。
「え?これ、車動いてる?」って思うくらい。
特に夕方の薄暗い時間帯、家族を静かに乗せて移動しているときなんかは、“静けさそのものが価値になる”って、体で理解できます。
④ 音楽体験の変化:JBLスピーカーが“気持ちいい音”に
これは完全に予想外だったんですが、オーディオの音質まで変わったと感じました。
もともとこのヴェルファイアには、JBLの純正スピーカーがついています。
私はその音がちょっと物足りなくて、フラットでのっぺりしてるな…と思っていたんですが、調音施工後は明らかに音楽が“気持ちよく聴ける音”になっていたんです。
しかも、それに最初に気づいたのは助手席に乗っていた妻。
「え?オーディオ変えた?」って、乗った瞬間に言ってきたほどです。
施工では一切オーディオに手を加えていません。
つまり、ノイズ環境や車内反響の改善によって、スピーカーのポテンシャルが引き出されたということだと思います。
ボーカルの輪郭や楽器の響き方、空間の抜け感が全然違う。
音楽が好きな人にとっては、この“副次的なメリット”もかなり大きいと思います。
⑤ 後席での快適性:ラゲッジ施工の恩恵が特等席感を生む
今回の施工では、ラゲッジスペースにもオプション施工を追加しました。
これがまた大正解でした。
というのも、後席って想像以上に路面音の影響を受けやすいんです。
フロア下のロードノイズや後輪からの振動音が伝わりやすく、会話しづらい・音楽がこもる・眠りづらい…という状態になることも。
ですが、ラゲッジ施工を入れたことで2列目や3列目の静けさがまるで“特等席”のように変わりました。
実際に私は普段、仕事でレクサスLMにも乗るのですが、この施工後は前席の静粛性はLMを上回ったと感じています。
後席に関しては、LMとほぼ同等レベルまで来たと感じたのが正直なところです。
それほどまでに、車内全体の空気感が“整った”んですね。
送迎や大人数での移動が多い方、VIP対応などで後席の快適性を重視する方には、このオプションはかなり価値の高い投資になると思います。
調音施工は誰におすすめ?どんな人が満足できるのか?
調音施工は“誰でも満足できる魔法の施工”ではありません。
特に金額がフルオプションでの施工となると30万円近くの価格となり決して安くはありません。
だからこそ、私の体験をもとに「おすすめできる人」と「正直そこまで必要ないかも…という人」をはっきりお伝えします。
これを読んで、「あ、自分のことだ」と思った方にこそ、ぜひ施工を検討してもらいたいです。
① 日常の運転をもっと快適にしたい人
毎日の通勤や買い物、家族の送り迎え──そんな“日常の運転”こそ、ちょっとした快適さの差が積み重なって大きな満足度になります。
特に低速走行が多い街乗りでは、静かさや反響の少なさ、会話のしやすさがストレス軽減に直結します。
ちょっとした「静けさ」が、ドライバーの気持ちまで落ち着けてくれる。調音施工は、そんなふうに日々の運転を“上質な時間”に変えてくれる選択肢です。
② ファミリー層・子育て世代
車内で赤ちゃんを寝かせたい、子どもと会話しながら移動したい、後部座席の両親に快適に過ごしてもらいたい。
そう思ったことがあるなら、調音施工は「安心・快適・静音」すべてを底上げしてくれる施工です。
とくにラゲッジ施工は、後席がまるで別空間のように静かになるので、ファミリーカーとの相性は抜群。
家族の時間を少しでも快適にしたい方には、投資する価値ありです。
③ 音楽好き・オーディオ愛好家
音楽好きな方、そして「スピーカーの性能をもっと引き出したい」と思っている方。
調音施工は、オーディオの“音の居場所”を整えるという、意外なほど大きな副次効果を発揮してくれます。
スピーカーは変えていなくても、音楽の輪郭・抜け・定位が変わる。これは本当に体験して驚きました。
JBL純正で満足できなかった方でも、「あれ?このスピーカー、こんな音鳴ってた?」と感じるはずです。
④ 運転の疲労が気になる人
長距離を走る方や、仕事で頻繁に運転する方は、「音疲れ」「微振動による疲れ」に無自覚で悩まされていることがあります。
調音施工をしてから、高速道路の走行中に感じる“疲れ方”が明らかに変わったのは、本当に驚きでした。
耳に刺さるノイズ、車体からの振動、路面のゴロゴロ感…。
それらがじわじわと蓄積する“疲れ”を、車ごとまるっと取り除いてくれるような感覚です。
運転後の「あー疲れた」が減るって、けっこう大事ですよ。
⑤ あえておすすめしないケースも正直に紹介
もちろん、調音施工が“万人にとって必須”ではありません。
正直に言うと、「静かさ」にあまり価値を感じない方──
たとえば「多少うるさくても気にしない」「オーディオも聞かない」「家族も乗せない」「費用は極力抑えたい」など、明確な理由がある方には、無理におすすめはしません。
なぜなら、調音施工は効果が体感できるとはいえ、それなりに高額だからです。
大切なのは「車内環境に投資する価値を感じるかどうか」。
それが明確に“YES”な方にこそ、調音施工は確実に満足度の高い体験をもたらしてくれるはずです。
【まとめ】調音施工を終えて思うこと。これは「静けさ」じゃなく、「上質さ」の体験だった

今回、40系ヴェルファイア エグゼクティブラウンジに、フォーカル プラグ&プレイ本店で調音施工(フルオプション)を受けました。
約28万円という金額は、決して安くはありません。
ですが施工を終えて、何日か乗ってみた今の正直な感想は──
「これは静かになったというより、車そのものの“質”が変わった」という実感でした。
走っているときの“音のざらつき”が消え、 会話が自然に届いて、 音楽がまるで息を吹き返したように心地よく響く。
特に今回施工したエグゼクティブラウンジは、ヴェルファイアの中でも唯一「高遮音性ガラス」を採用している特別なグレード。
つまり、もともと「静かなクルマ」であることは間違いないのですが──
それでも調音施工によって、さらにもう一段階、車内の空気感が洗練されたのです。
さらに、ハイブリッドで静かに走っているときの無音感は、 まるで「空気の中に漂っている」ような気すらしました。
これはオーバーじゃなく、乗ってみないと絶対に分からない感覚です。
もちろん、万人におすすめできる施工ではないと思います。
でも、もしあなたが…
- 家族との時間をもっと快適にしたい
- 音楽を今より良い音で楽しみたい
- 運転中の疲れを少しでも減らしたい
──そう感じているなら、調音施工は確実に「やってよかった」と思える体験になるはずです。
この記事が、検討中の方の「あと一歩」を後押しできたらうれしいです。
そして、施工の待ち時間に奥さんがアウトレットで大爆買いして、財布が軽くなって帰る──そんな微笑ましい“副次効果”も、ぜひ体験してみてください(笑)
読んでいただき、ありがとうございました。
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